クネビンフレームワークについて調べて具体例を想像してみた

2020-01-21

なにこれ

クネビンフレームワーク(cynefin framework)について、調べて纏めた。

クネビンフレームワークとは?

問題の状態を分類して認識するためのフレームワークです。
問題の状況を理解するのに役に立つ。期待できる効果は以下の通り。

  • 問題の性質を改めて認識できる。
  • どのようなアプローチで問題解決に向かうべきかの整理になる。

wikiの図解を貼っておきます。

5つの領域

問題を5つの領域のいずれかに分類して、領域に応じた解決方法に向けてアクションを取るようにします。

領域 状態 解決方法
単純 誰にとっても因果関係がはっきりとしている 確かな答えがある
わかりにくい 複雑な因果関係があり、複数の解が存在する ベストでは無いが最適な解を適応する
複雑 予測不能であり、分析では答えを出せない 行動して、その結果を評価することを繰り返して解を導く
カオス もはやどこから手をつけるのかわからない 行動して、その行動が解だったかを想像する
無秩序 問題を分類すらできない 状況の構成を分解して、それぞれを上記4つの問題に当てはめ直す

分類例を上げてみる

自分の解釈で分類例を上げてみました。
必ず正解というわけでは無いですが、分類のイメージとして参考になれば。

単純

  • マスターデータが存在しないとエラーが出る
    • 対応策1:マスターデータのレコードを追加する

わかりにくい

  • リリースまで時間が無いけど、開発が終わらない
    • 対応策1:他のエンジニアに手伝ってもらう
    • 対応策2:リリース時に本当に必要な機能か関係者に確認して提案する
    • 対応策3:機能を小さく出来ないか関係者に確認して提案する
    • 対応策4:リリースタイミング後ろ倒しにする

複雑

  • 開発チームが最近元気がない
    • 対応策1:開発する上でモヤモヤしている事が無いかを聞く
    • 対応策2:チームで目指すべきゴールが見えているかを確認する
    • 対応策3:関係者が必要以上にエンジニアを追い詰めていないかを調べる
    • 対応策4:自分たちで作った機能のフィードバックを得られているかを確認する

カオス

  • 急に出資先から出資を受けられなくなり会社が倒産の危機
    • 対応策1:リストラする
    • 対応策2:固定費下げる
    • 対応策3:現場に入る

無秩序

  • 知らない言語で激しく叱責される
    • 対応策1:状況の構成を分解して、それぞれを上記4つの問題に当てはめ直す

こんな感じかな?
実際に使って行かないとイメージを膨らませるのは難しい。。。