なにこれ
クネビンフレームワーク(cynefin framework)について、調べて纏めた。
クネビンフレームワークとは?
問題の状態を分類して認識するためのフレームワークです。
問題の状況を理解するのに役に立つ。期待できる効果は以下の通り。
- 問題の性質を改めて認識できる。
- どのようなアプローチで問題解決に向かうべきかの整理になる。
wikiの図解を貼っておきます。
5つの領域
問題を5つの領域のいずれかに分類して、領域に応じた解決方法に向けてアクションを取るようにします。
| 領域 | 状態 | 解決方法 |
|---|---|---|
| 単純 | 誰にとっても因果関係がはっきりとしている | 確かな答えがある |
| わかりにくい | 複雑な因果関係があり、複数の解が存在する | ベストでは無いが最適な解を適応する |
| 複雑 | 予測不能であり、分析では答えを出せない | 行動して、その結果を評価することを繰り返して解を導く |
| カオス | もはやどこから手をつけるのかわからない | 行動して、その行動が解だったかを想像する |
| 無秩序 | 問題を分類すらできない | 状況の構成を分解して、それぞれを上記4つの問題に当てはめ直す |
分類例を上げてみる
自分の解釈で分類例を上げてみました。
必ず正解というわけでは無いですが、分類のイメージとして参考になれば。
単純
- マスターデータが存在しないとエラーが出る
- 対応策1:マスターデータのレコードを追加する
わかりにくい
- リリースまで時間が無いけど、開発が終わらない
- 対応策1:他のエンジニアに手伝ってもらう
- 対応策2:リリース時に本当に必要な機能か関係者に確認して提案する
- 対応策3:機能を小さく出来ないか関係者に確認して提案する
- 対応策4:リリースタイミング後ろ倒しにする
複雑
- 開発チームが最近元気がない
- 対応策1:開発する上でモヤモヤしている事が無いかを聞く
- 対応策2:チームで目指すべきゴールが見えているかを確認する
- 対応策3:関係者が必要以上にエンジニアを追い詰めていないかを調べる
- 対応策4:自分たちで作った機能のフィードバックを得られているかを確認する
カオス
- 急に出資先から出資を受けられなくなり会社が倒産の危機
- 対応策1:リストラする
- 対応策2:固定費下げる
- 対応策3:現場に入る
無秩序
- 知らない言語で激しく叱責される
- 対応策1:状況の構成を分解して、それぞれを上記4つの問題に当てはめ直す
こんな感じかな?
実際に使って行かないとイメージを膨らませるのは難しい。。。